ピロリン酸カルシウム結晶沈着症(CPPD)のRecommendationがあったんです。避けて通っていましたが、ちゃんと勉強してみようと思いました。 Recommendationのみを訳します。 Part I: terminology and diagnosis https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21216817/ T…
SELECT-CHOICEはほぼJAK-1阻害薬のウパダシチニブ(Upadacitinib)をbDMARDs failureのRA患者、すなわちEULAR recommendationのPhase 3に相当する状況で、アバタセプト(ABT)と比較したHead-to-head RCTです。 これまでMTX-IR(phase2)に対するABTのHead-to-he…
ひきつづき、BLISS-LNを訳していきます。Methodsは前回述べた通りです。 BLISS-LN ① (Introduction ~ Methods) - リウマチ膠原病のQ&A この度はいよいよResultsをすべてご紹介します。 Figure S2、Table S3などの論文に入っていない画像はSupplementary appe…
;SLE2020/9/17、ついにBLISS-LNが出版されました! 標準的な免疫抑制療法に初めてbiologicsが加わるというLNの歴史上、最大級のインパクトです。 Two-Year, Randomized, Controlled Trial of Belimumab in Lupus Nephritis. Furie R, Rovin BH, Houssiau F,…
Contact Settings and Risk for Transmission in 3410 Close Contacts of Patients With COVID-19 in Guangzhou, China https://www.acpjournals.org/doi/full/10.7326/M20-2671?fbclid=IwAR3LGvjoZeXD5fz0SNpjSc8lrdPN5L92DTWLQuTXM-anB9cLW-fP4i8NNLY&jour…
Skeikらの論文はSRをもとに総説まで記載されています。SRに基づいて見解を述べるという、素晴らしい論文ですね。ではDiscussionを訳していきます。 Introduction & Methods https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/08/15/110000 Results https:…
SAMの勉強をしています。 https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/08/15/110000 ResultsChart review自験例の17例のカルテレビューをした。Demographic data はTable 1。報告例のdemographics、主訴、バイタルサイン、画像検査はTable 2に示す…
SMAの壁肥厚と複数の動脈瘤を来たした症例を経験し、久しぶりにPANのやっかいな鑑別疾患である、SAMを勉強しようと思いました。 以下、Differential diagnosisには聞いたことがあるようなないような病気たちが出てきますね。※ Referenceに引用を示しています…
<Clinical scenario> セルセプト(MMF)投与中のSLE患者。幸いなことに下痢はなく、むしろ便秘に対して酸化マグネシウム1.0gを投与中。 「添付文書に、併用したらいけないと書いてあったんですけど....」 という質問あり。 リウマトロジスト 「えっ!?知…
統計手法を説いた良書6冊(EZR3冊、R3冊)を紹介させていただきました。 EZR https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/05/15/233811 R https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/07/24/000000 しかし、独学で統計を勉強し研究を続け…
EZRで統計のいろはを勉強したリウマトロジストでしたが、その後、いつかRに挑戦したい!!という希望を持っておりました。 https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/05/15/233811 当初、とあるRの本(400ページ余り)で、読破を目指して最初から…
こういう当たり前と思われるテーマでも、その根拠を求められると困りますよね。その答えにbestなエビデンスをご紹介します。 Relationship Between Handedness and Joint Involvement in Rheumatoid Arthritis Yaku A, et al. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.g…
生物製剤bioを評価する際、「継続率」とは有効性と安全性の両方に影響される大切な指標と思います。 The Kansai Consortium for Well-being of Rheumatic Disease Patients (ANSWER) cohortにおいて、2018年に7つの生物学的製剤、2020年にJAK阻害薬を加えた…
TNFiファーストの時代からTCZやABTから始めるというプラクティスもありな時代です。 リウマトロジストもfirst bioはTNFiに限らず、活動性が高く若い患者ではTCZ、高齢者ではABTを提案することがよくあります。 では、それらのbioで開始して無効中止や副作用…
Factors associated with the achievement of biological disease-modifying antirheumatic drug-free remission in rheumatoid arthritis: the ANSWER cohort study. Hashimoto M, et al. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30075810/ Background: いくらか…
SLEにおけるHCQに関する観察研究を読んでみます。 Continuation Rate, Safety and Efficacy of Hydroxychloroquine Treatment in a Retrospective Cohort of Systemic Lupus Erythematosus in a Japanese Municipal Hospital Hosokawa Y, et al. https://www…
EULAR 2020で報告されたBLISS-LNの結果についてまとめます。まだ論文にもなっていないので、気が早いかもしれませんが、ループス腎炎の標準治療が変わりそうな予感です! EULAR 2020のホームページ→abstract presentationより抄録集をダウンロードします。 h…
前項でsubcutaneous belimumab(ベリムマブの皮下注射)の初期のRCTを勉強しました。 https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/07/06/223000 この度はそのサブ解析です。同じRCTなので、批判的吟味は前項にゆずるとして、この度は抗dsDNA+低補体…
belimumab、ベリムマブの有効性と安全性について勉強します。リウマトロジストの施設では、ベンリスタ皮下注射200㎎オートインジェクターが採用されており、この投与法(200mg/週)に基づいたRCTを読んでいきます。 Pubmedでbelimumab lupusを検索し、RCTでl…
皮膚科医Carlsonによる皮膚血管炎のレビューを勉強しています。 https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/07/01/000000 この度は後半です。英語が難しく?が多くてすみません。 Incidental vasculitis 血管炎に関連するその他の組織学的所見 直…
とある血管炎の講演で伺った論文です。↓のFigure 1が印象に残っていて、読んでみました。結構太いので、前半と後半の2回に分けてアップします。 (前半) 血管炎の分類 皮膚生検の役割 疫学と臨床所見 臨床と病理の関連 生検のタイミングと部位 血管炎の組織…
SLICC/ACR Damage Index (SDI) について勉強します。Abstractだけ訳して、後にSDI (Table 1)を示します。 The development and initial validation of the Systemic Lupus International Collaborating Clinics/American College of Rheumatology damage ind…
<Clinical scenario> 51歳女性。関節炎にて前医で治療中。発熱が持続し、ERより入院した。頬部に紅斑を認め、二血球減少(WBC2900, plt15万)、肝障害(AST476, ALT204, LDH781)を認め、フェリチン4189であった。血清学的検査を追加したところ、ANA640倍(…
BILAG 2004について勉強します。 BILAG 2004. Development and initial validation of an updated version of the British Isles Lupus Assessment Group's disease activity index for patients with systemic lupus erythematosus. Isenberg DA, et al. Rh…
長期安定のSLEにおいて低用量PSN中止の是非を検証したRCT、CORTICOLUP trialにおいて、対象のInclusion criteriaにはSELENA-SLEDAIとBILAG、PGAが使われていました。 https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/06/17/000000 Primary outcomeであ…
長期安定のSLEにたいしプレドニゾン5mgで継続 vs 中止のRCTがフランスで行われ、再発は7% vs 27%で、継続のHR0.2という結果でした。 https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/06/17/000000 この試験は多くのリウマチ科医の興味を引き付ける結果…
プレドニゾロン5mgで安定しているSLE患者さんは少しずつ減量を試みています。EULAR推奨にあるように最低限のステロイド量、あるいは中止を目指して! https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/05/29/000000 でも患者さんに説明するにも、再発率…
Dr. MokはHonk Kongのアジアのループス腎炎のauthorityです。過去にはAsian guidelinesを作られたり、Nat Rev Rheumatolにレビューを書かれたりしています。 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/1756-185X.12212 https://oiwarheumatology.ha…
#リツキシマブはB cell depletionという、CD20を表現するB細胞を除去する機能を持つ薬剤です。つまり、この薬剤で治療中の患者はウイルス感染の免疫システムである抗体産生が上手くできない恐れがあります。 この度はリツキシマブを使用中にCOVID-19を発症…
Diagnostic Performance of a Temporal Artery Biopsy for the Diagnosis of Giant Cell Arteritis in Japan-A Single-center Retrospective Cohort Study - https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/58/17/58_2788-19/_article 側頭動脈生検…