リウマチ膠原病のQ&A

日常診療で出会ったギモンに取り組んでいきます!

2022 ACR/EULARの分類基準 for GCA

2022 ACR/EULARのGCA分類基準  

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

この基準を該当する際の注意点

・中型か大型血管炎の診断がついている時にGCAと分類するために使用すること

・この基準を適用する前に血管炎を真似する代替の診断を除外すること

 

 

1.側頭動脈の診察所見

側頭動脈の診察において、脈拍の消失または減弱、圧痛、あるいは硬い索状の外観を認めること。

2.ESRまたはCRPの上昇

治療開始前の赤血球沈降速度(ESR)またはC反応性蛋白(CRP)の最大値。

3.側頭動脈生検陽性または超音波halo sign陽性

側頭動脈生検で明らかな血管炎所見を認める、または側頭動脈超音波検査でhalo signを認めること。

側頭動脈生検で明らかな血管炎と判定するための特定の病理組織学的基準は存在しない。巨細胞、単核球浸潤、内弾性板の断裂、断片化などが認められる。

DCVASコホートで用いられたhalo signの病理学的対応所見は、超音波検査における均一な低エコー性の血管壁肥厚と定義された。

4.両側腋窩動脈病変

以下のいずれかを認めることと定義する。

  • 血管造影(CT、MRIまたはカテーテル血管造影)あるいは超音波検査で、血管内腔の障害(狭窄、閉塞または動脈瘤)を認める。

  • 超音波検査でhalo signを認める。

  • PETで異常なFDG集積を認める。

5.大動脈全体のFDG-PET集積

PETにおいて、下行胸部大動脈および腹部大動脈の全域にわたり、血管壁への異常なFDG集積(例:目視評価で肝臓より強い集積)を認めること。

 

 

 

The 2019 ACR/EULAR criteria for IgG4RD

The 2019 American College of Rheumatology/European League Against Rheumatism classification criteria for IgG4-related disease

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31796497/

 

Table 4の訳(Chat GTP)

 

Step 1:Entry criteria

以下のいずれかを満たす。

  • 典型的臓器に特徴的な臨床・画像病変
    膵、唾液腺、胆管、眼窩、腎、肺、大動脈、後腹膜、硬膜、甲状腺など
  • 上記臓器に原因不明のリンパ形質細胞浸潤を伴う炎症性病変

満たさなければ分類不可。

 

Step 2:Exclusion criteria

以下が1つでもあれば分類不可。

領域 除外項目
臨床 原因不明の反復性発熱>38℃
  PSL≧40 mg/日(約0.6 mg/kg/日)を4週間投与して客観的改善なし
血液・血清 原因不明の白血球減少+血小板減少
  末梢血好酸球>3,000/μL
  MPO-ANCAまたはPR3-ANCA陽性
  SSA/Ro、SSB/La、dsDNA、RNP、Sm陽性
  病像を説明できる他の疾患特異的自己抗体
  病像を説明できるクリオグロブリン血症
画像 十分に精査されていない悪性腫瘍・感染症疑い
  4~6週間で急速に画像所見が進行
  Erdheim–Chester病を示唆する長管骨病変
  原因不明の脾腫>14 cm
病理 十分に除外されていない悪性細胞浸潤
  ALK1、ROS1など炎症性筋線維芽細胞腫瘍のマーカー
  著明な好中球性炎症
  壊死性血管炎
  著明な壊死
  肉芽腫性炎症主体
  組織球性疾患を示唆する病理
特定疾患 Multicentric Castleman病
  膵胆道病変のみの場合のCrohn病/潰瘍性大腸炎
  甲状腺病変のみの場合の橋本病

未測定は除外ではない。

 

Step 3:Inclusion score

各領域では最も高い1項目のみを加算する。

領域 所見 点数
病理 評価不能・非特異的 0
  密なリンパ球浸潤 4
  +閉塞性静脈炎 6
  +花筵状線維化±閉塞性静脈炎 13
IgG4免疫染色 比率・細胞数に応じる 0/7/14/16
血清IgG4 正常または未測定 0
  >ULN~<2×ULN 4
  2~<5×ULN 6
  ≧5×ULN 11
涙腺・唾液腺 両側性病変なし 0
  1組の両側性腺病変 6
  2組以上 14
胸部 該当所見なし/未評価 0
  気管支血管束・小葉間隔壁肥厚 4
  胸椎傍帯状軟部陰影 10
膵・胆道 該当所見なし/未評価 0
  びまん性膵腫大 8
  びまん性膵腫大+被膜様rim 11
  膵病変+胆道病変 19
腎 該当所見なし/未評価 0
  低補体血症 6
  腎盂壁肥厚・軟部陰影 8
  両側腎皮質低吸収域 10
後腹膜 該当所見なし/未評価 0
  腹部大動脈壁のびまん性肥厚 4
  腎動脈下大動脈・腸骨動脈周囲の全周性/前外側軟部陰影 8

 

IgG4+/IgG+比率 IgG4+細胞数/HPF 点数
0~40%または判定不能 0~9 0
≧41% 0~9または判定不能 7
0~40%または判定不能 ≧10または判定不能 7
41~70% ≧10 14
≧71% 10~50 14
≧71% ≧51 16

 

※リンパ節、消化管粘膜、皮膚の生検は免疫染色スコアに使用できない。

最終判定

Entry criteriaあり+Exclusion criteriaなし+Inclusion score≧20点

abacopanの論文撤回

2026/7/2早朝、Avacopan問題について、取り急ぎ時系列で整理しておきます。

 

ADVOCATEはANCA関連血管炎に対するAvacopanの有効性を調査した二重盲検RCTです。対象は従来のGC療法で、Avacopanに併用される定期GCは中止するというものでした。デザインは非劣性。Primary endpointは2つ、つまり半年後の非劣性、1年後の優越性が示され、この薬剤はセンセーショナルにデビューをしました。

https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2023386

 

が、2026/4/27FDAがdatalock後に9例でPrimary end pointの再調整があったと報告し、承認撤回を提案。再調整がなかった場合、52wでの有意差には影響が出たが、26w後の非劣性metには影響がなかった模様。これに対し、Amgenはまだ聴聞する機会があるようで、最終決定まではTavneosは米国市場に残るようです。

https://www.fda.gov/media/192160/download

 

が、しかし、さらに6/26付で、EMA(欧州医薬品庁)はEU販売承認の取消しを勧告しました。FDAよりも重たい勧告です。

https://www.ema.europa.eu/en/news/ema-recommends-revoking-marketing-authorisation-tavneos

 

そして、この度(米国で6/29付け)、その論文が撤回されました。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33596356/

The two academic authors of the article by Jayne et al., Avacopan for the Treatment of ANCA Associated Vasculitis, N Engl J Med 2021;384:599-609,1 request retraction of the article because, according to an ongoing Food and Drug Administration investigation conducted after publication, and without the knowledge of these two authors, the primary end-point assessments in nine patients were readjudicated after database
lock and trial unblinding. This was not disclosed in the article and is inconsistent with proper research conduct. The editors therefore retract the article.
2人の著者が論文撤回を要求した。出版後に進行中のFDAの審査に応じて。この2人の著者の知らない状況で9人のthe primary end-pointの評価がdatabaseロックの後、つまり試験の盲検化がなくなってから再調整された。この事は論文に記載されておらず、適切な調査行為に相当しない。それゆえ、editorsは論文を撤回する。

 

この撤回内容に相当するPrimary endpointとは?


A total of 331 patients underwent randomization; 166 were assigned to receive avacopan, and 165 were assigned to receive prednisone. The mean BVAS at baseline was 16 in both groups. Remission at week 26 (the first primary end point) was observed in 120 of 166 patients (72.3%) receiving avacopan and in 115 of 164 patients (70.1%) receiving prednisone (estimated common difference, 3.4 percent age points; 95% confidence interval [CI], −6.0 to 12.8; P<0.001 for noninferiority; P = 0.24 for superiority).

331例がランダムに割り付けを受け、166例がavacopan、165例がprednisone。平均BVASは両群とも16。26w後の寛解(最初のPrimary end point)はavacopan 120/166  (72.3%) 、 prednisone 115/164 (70.1%) で、estimated common difference, 3.4 percent age points; 95% confidence interval [CI], −6.0 to 12.8; P<0.001 for noninferiority; P = 0.24 for superiority).

 

<リウマトロジストのコメント>

想定の範囲内で最も厳しい状況になってきています。当方としてましては、erratoriumとか修正で済めば、とも思っていました。∵再調整しなくても26w後の非劣性は満たされており、その事だけでもGC sparingという効果は示されたわけですから。ただ、恐らく2人のDrsがこの2人が知らないうちにPrimary endpointsの再調整が行われたということで、自ら撤回を求めた、ということのようです。

今回の事件から、メーカーに対する信頼が大きく損なわれました。Phase2でもやってるでしょ、とか、その他の薬でもやってるでしょ、ということです。

ps;ちなみにK社とはCOIなしです。

 

GCAに対するTCZの各国の推奨

GCAに対するTCZ、歴史を振り返っていきたいと思います。というのはこの度2026年、各国の推奨にいくらかの変化があったためです。

 

最初にEULAR 2018。TCZを最初に勧めた推奨・ガイドラインかと存じますので。

https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/05/13/225330

 

Adjunctive therapy should be used in selected patients with GCA (refractory or relapsing disease, the presence or an increased risk of GC related adverse effects or complications) using tocilizumab. Methotrexate may be used as an alternative.

5.tocilizumab**を用いた、追加的な治療は難治性または再発性のGCA、ステロイドの副作用・合併症のリスクが高い、一部の患者に使用すべき。MethotrexateはTocilizumabの代替療法としてもよい

 

f:id:oiwarheumatology:20200513234105p:plain

EULAR 2018

ここの推奨の説明文

当初の推奨では免疫抑制剤をLVV全例に提案した。しかし、GCAは再発リスクが高いとはいってもかなり多くのGCAの患者がGC単剤で再発せずGCを5mg以下に減量でき再発しない。EULARが安全と考えられるとした5mgの目標を達成できる。そのため私たちはすでにGC関連副作用や合併症(骨粗しょう症、DM、心血管系疾患、緑内障)に陥っている患者あるいはそのリスクが高い患者、あるいはこれらのリスクに関わらず再発性の疾患に限って、追加の治療を勧める。GCAは併存疾患を有しやすい高齢者に好発するため、ここのかんじゃにおいて追加の免疫抑制治療を用いる決定は治療関連リスク(RA患者で報告された下部消化管穿孔のリスク)とバランスがとられたもの出なければならない。現在のところLVVにおいて再発リスクや高用量GCのリスクを予測する一貫したベースライン因子は同定されていない。それゆえに再発と長期のGCの必要性を予測する信頼できる因子の同定が今後の研究で大切であることに変わりはない。

 

次にACR/VF 2021を見てみましょう。

MazM, et al. 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34235884/

Recommendation: For patients with newly diagnosed GCA, we conditionally recommend the use of oral glucocorticoids with tocilizumab over oral glucocorticoids alone. A trial published in 2017 (8) demonstrated that tocilizumab has a significant glucocorticoid- sparing effect in GCA, and thus, tocilizumab should be considered for initial treatment. However, methotrexate with glucocorticoids, as well as glucocorticoids alone, can also be considered as initial treatment for newly diagnosed GCA. The decision to treat with tocilizumab and glucocorticoids, methotrexate and glucocorticoids, or glucocorti
coid monotherapy for initial therapy should be made based on the physician’s experience and the patient’s clinical condition, values, and preferences. Lack of long- term follow-up data on tocilizumab and cost may limit its use (8,54). Abatacept with glucocorticoids can also be considered if these other agents are not effective (55).

推奨:新規GCAの患者において私たちは条件付きでGC+TCZをGC単独よりも推奨する。2017年出版のtrialはGCAにおけるTCZのGC減量効果を示したため、TCZは初期治療として考慮されるべき。しかし、GCはもちろん、MTX+GCも新規GCAに初期治療として考慮されてよい。TCZ+GC、MTX+GC、GC単独の決定は医師の経験と患者の状況、価値観、好みによってなされるべき。TCZの長期フォローのデータがない事とその費用がその使用を制限する。ABT+GCもこれらの治療が無効であれば考慮されてよい。

 

GCA治療のOverview

ACR/VF 2021では we conditionally recommend GC with TCZ over GC alone. と結構積極的です。

 

次EULAR 2026ですが、2026.6月のEULARで、Mukhtyar先生が講演されています←BVAS3を作った先生

https://www.youtube.com/watch?v=IIikZ1F4h5M&t=1546s

 

「TCZ or UPAの追加をGCA患者に考慮されるべき。とくに難治例、再発例、GC毒性のリスクが高い患者では。ただし、これらの2剤の現在の安全性ガイダンスを考慮に入れるべき。MTXも代替として考慮してよい」

とのことであり、EULAR 2018の should be used in selected patientsからshould be consideredと、弱い記載になっていました。なぜだろう??→出版されたらチェックしますね。

 

最後にJCS 2026、つまり日本の循環器科学会のガイドラインはリウマチ学会も参画していますね。

https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2026/03/JCS2026_Nakaoka.pdf

 

CQ 2-1. GCAの治療では,グルココルチコイド単独とグルココルチコイド+トシリズマブのどちらが有用か?

推奨 GCAの治療では,グルココルチコイド単独よりもグルココルチコイド+トシリズマブを提案する.付記:トシリズマブは皮下注射で投与する.

 

(説明文より)望ましくない効果の重大なアウトカムである死亡(52週) に関するTCZの効果推定値は,1000人あたり7人減少(9 人減少~26人増加)し,NNTは142で1人の死亡が減少し た.重篤な有害事象の発現(52週)に関するTCZの効果推 定 値 は,1000人あたり 94人 減 少(154人 減 少~0)し, NNTは10.6で1人の重篤な有害事象が減少した.望ましくない効果の重要なアウトカムである重篤な感染症の発現 (52週)に関するTCZの効果推定値は,1000人あたり19人 減少(55人減少~72人増加)し,NNTは 52.6 で 1人の重 篤な感染症が減少した.

 

以上は説得力があり、概ね納得しました。メタ解析の結果、いくつかのハードなアウトカム(RCTのPrimary outcomeだけではなく)についてもTCZ favorでした。とくに死亡のNNT142、AEsのNNT11は強いと感じました。

 

以上から、新規GCAでも高用量GCで開始して、再発を待たずとも外来でTCZ開始してもよいと考えます。ただし、全例でTCZ、とはまだ言えないと思います。糖尿病・圧迫骨折がある方、注射にご理解のある方、など主治医がTCZ併用がよいと思えた場合で、SDMに基づく場合に限って。腸管穿孔のリスク0.9% (1/117) も説明しておくべきでしょう。

A multicentre, large-scale, observational study of tocilizumab in patients with giant cell arteritis in Japan. by Harigai M, et al. 

https://academic.oup.com/mr/article/34/4/775/7234005?login=true

 

数年後の次の日本の改訂では(Real-worldからのサポートもあり)最初から併用を推奨になっているかもしれません。それにしても、この図はずるいですね。

 

JCS 2026

 

aPLの測定法ー厚労省vs ACR/EULARー

抗リン脂質抗体の結果の解釈について残しておきます。Sydney-Sapporo基準とEULAR/ACR 2023でずいぶん違いがあるようですのでね。

 

整理のためMBLの解説動画がありますので、一度ご覧ください(2:20~)

https://ivd.mbl.co.jp/diagnostics/faq/stacia/aps.html#q6

 

① LA

LAの測定法はラッセル蛇毒時間法、リン脂質中和法の2つを同時に測るということです。スクリーニング検査としてAPTTを最初に、ということですが、同時に測らない限り、採血±受診回数が1回増えてしまいかねないので、初回にまとめてオーダーしてもよいでしょう。LAはSydney-SapporoもEULAR/ACRも陽性2回でOK・・・ここは楽勝ですよね!?

 

➁ aCL-IgG/IgM

つぎに抗カルジオリピン抗体IgG

https://test-directory.srl.info/akiruno/test/detail/00E250200

これはEULAR/ACRで勧められているELISA法のようですので、このまま使ってよいのですが、リウマトロジストは海外のELISA 40-79Unit(中等度の高値)をそのまま日本のELISAの単位(U/mL)に置き換えてもよいのかとずっと迷っていました。Chat GTPに聞いて以下の京大検査部pdfを教えてくれました。シドニー改訂札幌基準におけるGPL, MPLはU/mLと置き換えてよい、とありました。

※京大検査部

https://clinical-lab.kuhp.kyoto-u.ac.jp/reference/information/2022/22-008.pdf

 

この検査法で99percentile、40GPL(MPL)に相当する値を知りたかったのですが、Motoki 2025に出会えました。日本の多様な測定方法の基準を決めようとした研究です。

A preliminary report on the feasibility of regression-based alignment of diagnostic thresholds for harmonized use of international classification criteria for antiphospholipid syndrome

 

 

Table2のaCL-IgGをご覧ください。aCL-IgGの99percentileをこえる、>12.0 U/mLであればSydney-Sapporo基準を満たします(Sydney-Sapporo基準の値では>40GPL/MPLか>99percentileなので実質甘い方、>99percentileでよし)。

 

しかし、EULAR/ACR―domain8では、>40U(40GPL)に相当する>40 U/mLでなければなりません。IgMでも>40 U/mL(40MPL)が必要です。

 

③ 抗β2GPI抗体IgG/IgM

抗β2GPI抗体IgGはもっと複雑です。海外の基準はELISAなのに、現在の日本はMBL社のMEBLuxTM test(CLEIA法)なので。

https://test-directory.srl.info/akiruno/test/detail/00E240200

 

↓EULAR/ACR基準のTable 1-Doman 8によると、「ある研究からの推定では、IgG aCLのELISA値40–79 unitsは、CLIAでは200–400 units、MFIでは700–2,000 に相当するとされている。これらのデータは将来的な指針となる可能性はあるが、現時点では直接適用することはできず、さらなる妥当性確認研究が必要である。」ということです。なので、MBLの抗β2GPI抗体IgGはELISAでもなければCLIA法でもありませんのでこの推定値を応用することはできません。抗β2GPI抗体はカウントすることができない、といってもよいでしょう・・・

 

しかし、Motoki 2025のTable2によると、MEBLux(CLIA)の抗β2GPI-IgG抗体はSydney-Sapporo(99pecentileでよい)なら>0.21でよし、EULAR/ACRなら40GPLに相当する>29.4(IgMでは各>15.7、>37.7)ならチェックしてよいということになります。

 

分類基準は常に大切です、日本の基準、国際的基準、各を満たすのか満たさないのかを初診時にチェックするようにしましょう!

 

ps;EULAR/ACR分類基準の訳です。

 

Domain 8—固相法に基づくaPL検査

抗カルジオリピン抗体(aCL)および抗β2グリコプロテインI抗体(anti-β2GPI)について、中等度陽性(40–79 units)および高値陽性(>80 units)の閾値は、標準化された酵素免疫測定法(ELISA)の結果に基づいて決定されるべきであり、他の検査法に基づくべきではない。ここでいう他の検査法には、固相の違いを有する新しい自動化プラットフォーム、例えば磁性微粒子やマイクロスフェアを用いるもの、また化学発光免疫測定法(CLIA)、マルチプレックスフロー免疫測定法(MFI)、フローサイトメトリーなど、さまざまな検出系を用いるものが含まれる。

ELISAにおける中等度/高値陽性の閾値と、自動化プラットフォームにおける数値との相関は、大きく異なる。例えば、ISTH Scientific and Standardization Committee(SSC)のLA/aPL小委員会による、ある研究からの推定では、IgG aCLのELISA値40–79 unitsは、CLIAでは200–400 units、MFIでは700–2,000に相当するとされている。これらのデータは将来的な指針となる可能性はあるが、現時点では直接適用することはできず、さらなる妥当性確認研究が必要である。

臨床研究における均質性、一貫性、比較可能性を維持するための推奨は以下の通りである。

a)異なる分析プラットフォームの結果を混在させるべきではない。

b)aCL/anti-β2GPIにおけるELISAの中等度/高値陽性閾値と自動化プラットフォームとの半定量的比較について、ISTH SSC LAC/aPL小委員会から追加研究および公式な指針が示されるまでは、APS分類に自動化プラットフォームを用いることは延期することを推奨する。

c)APS研究において自動化プラットフォームの結果を用いる以外に選択肢がない場合、研究者は、自施設で用いるプラットフォームにおける中等度/高値陽性の閾値を同定し、妥当性を確認することに努めるべきである。その際には、それらの閾値をaCL/anti-β2GPIのELISAにおける中等度/高値陽性閾値と相関させる必要がある。これらの対応は方法の項で記載されるべきであり、公式な指針によって支持されるべきである。

認知障害のスクリーニング検査、Six-Item Screener

どの診療科でも役立つ、簡易型のスクリーニング検査

今から言う言葉を覚えてくださいね

「さくら」

「ねこ」

「でんしゃ」

あとで聞くので覚えておいてね!?

 

今日は何年ですか?

何月でしたかね?

何曜日でしたかね?

 

(リウマトロジストはここで100-7=?の質問を入れる)

 

さっき覚えてもらった3つの言葉はなんでしたかね?

 

以上6項目のうち

4項目答えれないとダメで、3項目以下はdementiaを診断するための感度=88.7%、特異度=88.0%とかなり使えます。∴ 病歴の信頼性が乏しいと悟ることができます。

 

3項目以下なら、、、Hasegawa/MMSEで詳しく評価しましょう。

 

Six-item screener to identify cognitive impairment among potential subjects for clinical research

ジクロフェナクテープがCOX-2阻害優位になる理由

ジクロフェナクテープがCOX-2阻害優位になる理由

Comparative Evaluation of Cyclooxygenase Inhibition Profiles Across Various NSAID Forms and Doses: Implications for Efficacy and Adverse Effects

 

75mg1枚なら、Cmaxが 64 ng/mLであり、COX2のIC80(51.3 ng/mL)を超え、COX1のIC80(294.4 ng/mL)を超えない。ただし、COX2のIC50 の13.5 ng/mLとCOX1のIC50 36.2 ng/mLを超える。

75mg2枚なら、Cmaxが128 ng/mLであり、やはりCOX1のIC80を超えない。

※IC50は50%を抑える濃度、IC80は80%を抑える濃度