SLEの治療
2023 EULAR recommendationsー個々の推奨8-12ー ref) 2023 EULAR recommendations for SLE EULAR recommendations for the management of systemic lupus erythematosus: 2023 update - PubMed (nih.gov) この度はいよいよ腎炎を読み進めていきます。1-7より…
2023 EULAR recommendationsー個々の推奨1-7ー 全般的指針から個々の推奨に移ります。ここでは1-7を説明します。意訳しているので、原文も張り付けておきます。Mycophenolateは日本で使えるMMFに置換しております。 ref) 2023 EULAR recommendations for SLE…
ref) 2023 EULAR recommendations for SLE EULAR recommendations for the management of systemic lupus erythematosus: 2023 update - PubMed (nih.gov) 遅ればせながらEULAR推奨2023を訳していきます。たまにはdeepLを使わずに(笑) Overarching principle…
古い論文ですが、読みごたえがあります。Doria教授はSLEの目標として、この論文の後にClinical remission off corticosteroidsという概念を提唱されています。 Optimizing outcome in SLE: treating-to-target and definition of treatment goals. Doria A, …
2023/3/13、HCQの勉強会に参加しました。まとめ 忘れないうちに3/13の感動をのこしておきます。 本邦のHCQのRCT https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27992698/ 直接お伺いでき、長年の疑問が解決しました。当初は1:1でやりたかったとのことであった。しかし、P…
この度は、SLEにおけるベリムマブの安全性を調査した過去最大のRCT、BASE試験をみていこうと思います。ゆるーく、批判的吟味をしながら。 www.thelancet.com Summary 背景Belimumabは、活動性の全身性エリテマトーデス(SLE)の治療薬として承認されている。…
The risk of toxic retinopathy in patients on long-term hydroxychloroquine therapy. Melles RB, Marmor MF. JAMA Ophthalmol. 2014 Dec;132(12):1453-60. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25275721/ Methods Kaiser Permanente Northern California (KP…
SLEにおけるHCQに関する観察研究を読んでみます。 Continuation Rate, Safety and Efficacy of Hydroxychloroquine Treatment in a Retrospective Cohort of Systemic Lupus Erythematosus in a Japanese Municipal Hospital Hosokawa Y, et al. https://www…
前項でsubcutaneous belimumab(ベリムマブの皮下注射)の初期のRCTを勉強しました。 https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/07/06/223000 この度はそのサブ解析です。同じRCTなので、批判的吟味は前項にゆずるとして、この度は抗dsDNA+低補体…
belimumab、ベリムマブの有効性と安全性について勉強します。リウマトロジストの施設では、ベンリスタ皮下注射200㎎オートインジェクターが採用されており、この投与法(200mg/週)に基づいたRCTを読んでいきます。 Pubmedでbelimumab lupusを検索し、RCTでl…
<Clinical scenario> 51歳女性。関節炎にて前医で治療中。発熱が持続し、ERより入院した。頬部に紅斑を認め、二血球減少(WBC2900, plt15万)、肝障害(AST476, ALT204, LDH781)を認め、フェリチン4189であった。血清学的検査を追加したところ、ANA640倍(…
長期安定のSLEにたいしプレドニゾン5mgで継続 vs 中止のRCTがフランスで行われ、再発は7% vs 27%で、継続のHR0.2という結果でした。 https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/06/17/000000 この試験は多くのリウマチ科医の興味を引き付ける結果…
プレドニゾロン5mgで安定しているSLE患者さんは少しずつ減量を試みています。EULAR推奨にあるように最低限のステロイド量、あるいは中止を目指して! https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/05/29/000000 でも患者さんに説明するにも、再発率…
Dr. MokはHonk Kongのアジアのループス腎炎のauthorityです。過去にはAsian guidelinesを作られたり、Nat Rev Rheumatolにレビューを書かれたりしています。 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/1756-185X.12212 https://oiwarheumatology.ha…
EULAR recommendations for SLE/LN 2019を勉強しました。 EULAR recommendations for SLE 2019 ① https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/05/29/000000 EULAR recommendations for SLE 2019 ②(Treatment of SLE) https://oiwarheumatology.hate…
EULAR recommendations for SLE/LN 2019 (全身性エリテマトーデス、ループス腎炎の推奨)について勉強しました。 EULAR recommendations for SLE 2019 ① https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/05/29/000000 EULAR recommendations for SLE 201…
SLEの推奨が発表されましたが、この度はループス腎炎(LN)のrecommendations 2019を勉強します。2012年にACR、EULARが各recommendationsを発表して7年ぶりの改訂です。この度は具体的なステロイド減量の目標、パルスの詳細な推奨が記載されていて、良かった…
全身性エリテマトーデス(SLE)のEULAR推奨2019の勉強をしています。 https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/2020/05/29/000000 この度は本文のTreatment of SLE(全身性エリテマトーデスの治療)を勉強します。参考文献は一部のみ示しております(い…
全身性エリテマトーデス(SLE)のEULAR推奨2019が発表されました。ベリムマブ(ベンリスタ)の記載が登場しましたね。 2019 Update of the EULAR Recommendations for the Management of Systemic Lupus Erythematosus Fanouriakis A, et al. https://pubmed.n…
Treat-to-target in systemic lupus erythematosus: recommendations from an international task force. van Vollenhoven RF, et al. Ann Rheum Dis. 2014 Jun;73(6):958-67. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24739325 Treat-to-target in systemic lu…
ステロイドの投与量についてよく質問を受けます。 Duboisという古い教科書からですが、一般論を示したTableを示します。 日本では超高用量を用いられることはありません。プレドニゾロンの保険適応は一応60mgまでとされています。 ステロイドパルス療法、エ…
<Scenario case> 27歳女性。SLEの血球貪食症候群(HPS)に対し、ステロイド剤とシクロスポリンにて寛解した。 シクロスポリン投与中、起立性低血圧の症状があり、同剤を中止した。 HPSは重症病態であるためステロイド単独よりは何らかの免疫抑制剤が必要で…
NPSLEに対する世界で唯一のRCTを読んでおります。 この度はResults, Discussionを訳します。 ※Patients and Methodsは以下へ https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/13113801 Controlled clinical trial of IV cyclophosphamide versus IV methylpr…
神経精神SLE (NPSLE) のRCTをご紹介します。 NPSLEの治療はコクランレビューでも繰り返し取り上げられているテーマです。 2013年のレビューで、RCTはこの論文だけであったとのことでした。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23450535 10年も前の研究です…