Tocilizumab for induction and maintenanceof remission in giant cell arteritis: a phase 2, randomised, double-blind,placebo-controlled trial.
Lancet. 2016 May 7;387(10031):1921-7.
Villiger PM, et al.
Summary
Background
GCAは中型から大型の動脈の自己免疫疾患であり、ほとんどは50歳より高齢者に起きる。ステロイド治療がGold standardであり、重症の血管合併症を予防するが、かなりの罹患率と死亡率に関連する。IL6に対するヒト化モノクローナル抗体であるTCZはGCA患者の急速な寛解導入と寛解維持に関連している。そのため私達は新規・再発性のGCA患者においてTCZの有効性と安全性を最初のRCTで調査することを目的とした。
Methods
単一センターにおけるphase2の二重盲検プラセボ比較のRCTにおいて、私達はスイスのBern大学病院の50歳より高齢で1990年のGCAのACR基準を満たす患者を登録した。新規・再発性の患者を2:1でTCZ (8mg/kg)またはプラセボを静脈投与する群に割り付けた。52週まで4週間毎に13回の投与を行った。両群ともPSLを1mg/kg/dayより開始し、この試験プロトコールで定義された標準的な減量シェーマに従って0mgまで減量した。治療群の割り付けは中央コンピュータの無作為割り付けの手続きを用いて行われ、ブロックサイズ3の置換ブロック法を用いた。そして、臨床試験単位で作られた中央無作為化割り付けを用いて隠蔽化された。患者、調査者、研究者は治療の割り付けをマスクされた。Primary outcomeはweek12においてPSL0.1mg/kg/dayでCRを達成した患者の割合。全ての解析はITTで行われた。この試験はClinicalTrials.gov, numberNCT01450137で登録された。
Results
2012年3/3より2014年9/9の間に20例がTCZ+PSLに10例がPlacebo+PSLに割り付けられた;16例 (80%)と7例(70%)が新規発症のGCAであった。TCZを投与された20例中17例(85%) 、placeboを投与された10例中4例(40%)がweek 12までにCRを達成した (risk difference 45%, 95% CI 11–79; p=0·0301)。week 52までの無再発生存はTCZ群で17例 (85%)、placebo群で2例(20%) (risk difference 65%, 95% CI 36–94; p=0·0010)。ステロイドを中止するまでの平均生存期間の違いはTCZで12週間早かった (95% CI 7–17; p<0·0001)。その結果、52wks後の累積PSL投与量はTCZ群で43mg/kg、placebo群で110mg/kg (p=0·0005)。TCZ群の7例(35%)、placebo群の5例(50%)は重症のAEsが起きた。
Interpretation
Figure 2A
52wkまでの無再発生存のKaplan-Meiercurve
Figure2B
52wkまでのPSLを中止するまでの期間のKaplan-Meier curve
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ps;↓でGCAのreviewを執筆させていただきました!
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以下でEGPAのreviewを執筆をさせていただきました!
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