リウマチ膠原病のQ&A

日常診療で出会ったギモンに取り組んでいきます!

セクキヌマブのPsAに対するRCT (FUTURE 1) ②/2

コセンティクスR、SecukinumabPsAに対するRCT、FUTURE 1を読んでいます。ここでは結果をグラフと表で示します。

https://oiwarheumatology.hatenablog.com/entry/15737517

 


Figure 1. 

イメージ 1
 


Figure 1. 24-52 wksSecukinumabの反応(ACR20)


Sec150mg, 75mg, placeboを投与されたACR20を満たした606例の割合を示す。データは有効性評価のためのbaselineからw24までのプラセボ比較の部分の患者、およびbaselineからw52を通してsecに割り付けられた患者について示されている。Missing data 52wまで無反応と見なされる。24w時のP値は多重解析について補正された。24wまでの最初の解析において16w時のTJCSJC20%未満の改善しか示さなかった患者は20w24wでは無反応とみなされた。w28以降の解析には16w時の反応に基づいたimputationは行わないこととした。Asterisksplaceboに対する比較においてP<0.001を意味する。


<論文とSupplより入手した有効性データ>
 
@24w
Sec 150 mg
Sec 75 mg
p (vs placebo)
ACR20
50% (101/202)
50.5% (102/202)
17.3% (35/202)
<0.001
 ACR50
34.7%
30.7%
7.4%
<0.001
ACR70
18.8%
16.8%
2%
NS
 
@52w
Sec 150 mg
Sec 75 mg
ACR20
69.5
66.9
ACR50
50
38.4
ACR70
28.2
25.6
 

 
<安全性データ>
Supplementary Table S3.
全ての安全性データの期間におけるsAE
最後の患者がW52を終了するまでに得られた安全性のデータ;sec曝露の最大103w、平均438.5日、中央値456日)
その中からピックアップしました。100人年あたりのイベント数と(%)
 
Any Sec Pooled Group
 
n=587
n=202
Cardiac disorder
8 (1.1)
1 (1.4)
 Angina pectoris
2 (0.3)
0 (0)
 Coronary a. dis.
2 (0.3)
1 (1.4)
 Cardiac failure
2 (0.3)
0 (0)
 MI
1 (0.1)
0 (0)
AMI
1 (0.1)
0 (0)
 Angina unstable
1 (0.1)
0 (0)
Infection
19 (2.7)
1 (1.4)
 Sesis
3 (0.4)
0 (0)
 Pneumonia
2 (0.3)
0 (0)
Depression
0 (0)
1 (1.4)
 
 
<リウマトロジストのコメント>
24週時のSec150mgACR2050%placebo17.3%と比べ2.9倍高く、ARR32.7%(NNT=3.1)と大きな差がありました。ACR50/7034.7% vs 7.4% (NNT3.7)18.8% vs 2% (NNT=6.0)と大きな差がありました(ACR70は有意差つかず)。
Open-labelではありますが、52wACR20 69.5%ACR50 50%ACR70 28.2%でした。
安全性について。感染症Sec群で感染症19 (2.7)、敗血症3 (0.4)、肺炎2 (0.3)プラセボと比べ数的に多かったようです。