リウマチ膠原病のQ&A

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頬部紅斑とDLE

Prognostic implications of active discoid lupus erythematosus and malar rash at the timeof diagnosis of systemic lupus erythematosus: Results from a prospective cohortstudy.
Lupus 2016;25(4):376-81.
Drucker AM, Su J,Mussani F, Siddha SK, Gladman DD, Urowitz MB.
 
Abstract
OBJECTIVE:
皮膚ループスエリテマトーデス(CLE)SLEにおいて予後に関する意味があるかもしれない。本研究の目的はDLEと頬部紅斑のSLEの活動性に対するインパクトを決定すること。
 
METHODS:
the Toronto LupusClinic prospective cohort studyからのデータを解析した。SLE診断時の円盤状皮疹や頬部紅斑を有する活動性患者をCLEを有さないSLE患者と比較した。アウトカムはAdjusted Mean SLEDAI 2000 (AMS)を含んで1年後、5年後に評価した。
 
RESULTS:
524例のSLE患者(CLEを有さない284例、DLEを有する65例、頬部紅斑を有する175)を含んだ。CLEを有さない平均AMSスコアは1年後、5.96 ± 5.065年後、4.00 ± 3.52であり、DLE群の1年後(6.93 ± 5.31, p = 0.17)5年後(4.29 ± 2.62, p = 0.63)と比べ同等。頬部紅斑を有する患者ではAMSスコアは1年後 (8.30 ± 6.80, p < 0.001)5年後(5.23 ± 3.06, p = 0.004)であり、コントロール群であるCLEを有さないSLE.と比べ有意に高かった。
 
CONCLUSIONS:
頬部紅斑は時間とともにより重症の全身性疾患のマーカーとなるかもしれない。一方、DLE群の1年後はSLEの全体的な活動性にインパクトはない。
 
 
ps 

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