A network meta-analysis of randomizedcontrolled trials of biologics for rheumatoid arthritis: a Cochrane overview.
Singh JA, et al.
CMAJ. 2009 Nov 24;181(11):787-96.
Abstract
Background: 私たちはRA患者における生物製剤6剤 (abatacept, adalimumab, anakinra, etanercept, infliximab andrituximab) の利益と安全性を比較しようとした。
Methods:
このネットワーク・メタアナライシスにおいて私たちはすべての完成した、そしてアップデートされたRAにおける生物製剤のCochraneのレビューを含んだ。私たちはスタンダードな投与方法を用いたプラセボ比較の試験すべてのデータを登録した。主なアウトカムは患者と医師の報告に基づくACRの基準における50%の改善と定義された利益(ACR50)とAEsに関連した脱落の数と定義した。私たちはmixed-effectslogistic regressionを用いて、生物製剤間の治療効果を間接的に比較した。
Results:
・プラセボと比較し、生物製剤は臨床的に重要な高いACR50達成率に関連し(OR 3.35, 95%CI 2.62–4.29)、NNT=4 (95%CI 4-6)であった。しかし、生物製剤はAEsによる脱落が多く (OR 1.39, 95% CI 1.13–1.71)NNH=52 (95% CI 29–152)。
・Anakinraはその他の生物製剤と比べ有効性が低かった。統計学的に有意差が出たのはADA(OR 0.45, 95% CI 0.21– 0.99)とETN(OR 0.34, 95% CI0.14–0.81)だけであったが。
・ADA、Anakinra、IFXはETNと比べAEs中止をもたらしやすかった (ADA OR 1.89, 95% CI1.18–3.04; anakinra OR 2.05, 95% CI 1.27–3.29; IFX OR 2.70, 95% CI 1.43–5.26)。
Interpretation:
間接的比較というLimitationはあるが、anakinraはADA、ETNよりも効果が低く、ETNはADA、anakinra、IFXよりも安全であった。このエビデンスのサマリーはRAの治療のための生物製剤において、医師と患者にエビデンスに基づいた選択をするのに役立つであろう。
Table 2
RAのためのbiologicsのmeta-analysisの結果のまとめ
Figure 3
※I2とは集められた研究に異質性heterogeneityがあるかどうかをを表す目安です。
0-25%;異質性が低い
25-50%;異質性が中等度
50-75%;異質性が高い
75-100%;異質性が極めて高い
Figure 4
利益(ACR50)に関する各のbiologicの互いに対する間接的比較。1.0より高い値がbiologicの利益を表す。CI = 信頼区間. 研究のI2の値はFigure 2に示す。
Figure 5
副作用による脱落の数で定義される、安全性に関する、各のbiologicsの互いに対する間接的比較。1.0より高い値はそのbiologicの利益を表す。CI = 信頼区間. 研究のI2の値はFigure 2に示す(おそらくFigure 3の間違い)。