リウマチ膠原病のQ&A

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重症AEsのネットワーク・メタ解析(Tarpら 2017)

Risk of serious adverse effects ofbiological and targeted drugs in patients with rheumatoid arthritis: asystematic review meta-analysis.
Tarp S, Furst E, et al.
Rheumatology (Oxford). 2017 Mar1;56(3):417-425.
 
 
 
Abstract
OBJECTIVES: RAに承認された生物学的製剤と標的合成DMARDs (b/ts-DMARDs)10製剤において重症の有害事象の違いがあるかを決定する。

METHODS:
10の治療薬とコントロール(i.e. nob/ts-DMARD treatment)との間で重症の副作用SAEsと死亡のリスク比を計算するために、図書目録のデータベース、規制機関の試験レジストリとウェブサイトにおけるシステマチックレビューがb/ts-DMARDsRCTを特定した。mixed-effectsPoisson regression modelsを用いたNetworkmeta-analysesを行った。人年に関連したイベントを経験する対象者に基づくこととした。推定の信頼度はtheGrading of Recommendations Assessment, Development and Evaluation approach(GRADE)を適用することで評価することとした。
 
RESULTS:
合計117 trials (47615)が含まれた。SAEscertolizumababatacept (rateratio = 1.58, 95% CI: 1.18, 2.14), adalimumab (1.36, 95% CI: 1.02, 1.81),etanercept (1.60, 95% CI: 1.18, 2.17), golimumab (1.45, 95% CI: 1.00, 2.08),rituximab (1.63, 95% CI: 1.16, 2.30), tofacitinib (1.44, 95% CI: 1.03, 2.02)、およびコントロール(1.45, 95% CI: 1.13, 1.87)に比べコモンであった; TCZABT (1.30, 95% CI: 1.03, 1.65), ETN(1.31, 95% CI: 1.04, 1.67)RTX(1.34, 95% CI: 1.01, 1.78)に比べそうであった。そのほかの比較は統計学的に有意ではなかった。研究の期間を説明することは私たちの所見は6ヶ月の治療機関において言えることを確認した。より長い期間(6-24 months)ではなく。b/ts-DMARDsプラセボ間の死亡の差は見られなかった。GRADEアプローチに基づき推定の信頼度は低かった。その理由はhead-to-head trialが少なかったこと、および非間接的な評価が不正確であること。
 
CONCLUSION:
推定値の信頼度は低かったものの、私たちの解析はSAEsの率が違う可能性があることを見出した。私たちのデータは入手でいる薬剤のなかで選択をする際に、注意すべきであることを示唆する。

 
 Table 1. Rate ratio of serious AEs of Biological and targeted synthetic drugs (all doses)
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Table 2. Odds ratio of serious AEs of Biological and targeted synthetic drugs (all doses)
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