ループス腎炎の維持療法を比較したRCT－CY vs AZP vs MMF－

N Engl J Med. 2004 Mar 4;350(10):971-80.

Sequential therapies for proliferative lupus nephritis.

Background

CYによる長期の治療は増殖性ループス腎炎の患者の腎予後を改善した；しかし、CYの利益はその無視できない毒性と天秤にかけられなければならない。

Methods

・ループス腎炎の患者59例（class III 12, class IV 46, class Vb 1)がステロイド療法に加え、毎月のCYパルス療法を最大7回を受けた(0.5 to 1.0 g/m2 BSA)。

・.次いで患者はランダムに以下の3つの維持療法のいずれかに割りつけられた：3ヶ月毎のCYパルス療法、経口AZP (1 to 3 mg/kg/日)または経口MMF (500 to 3000 mg/日)。期間は1-3年。

・ベースラインの特徴は同様であったが、CY群ではMMFと比べChronicity indexが1.9低かった(P=0.009)。

Results

・維持療法の間、死亡5例（CY群4例、MMF群1例）、慢性腎不全5例（CY群3例、AZP群1例、MMF群1例）。

・複合エンドポイントの死亡または慢性腎不全のイベントなしの72か月間の生存率はCY群に比べMMFとAZP群で高かった(各々P=0.05、P=0.009)。再発なしの生存はCY群よりもMMF群で高かった(P=0.02)。

・入院、無月経、感染症、吐き気、嘔吐の発生率はMMF群とAZP群でCY群よりも有意に低かった。

Conclusions

増殖性ループス腎炎の患者にとって短期間のIVCYについで、MMFまたはAZPで維持療法を行うことはIVCYよりも有効で安全であるようだ。

Figure 1. Kaplan–Meier Estimates of Patient Survival.（生存）

Figure 2. Kaplan–Meier Estimates of Event-free Survival.（イベントフリー生存）

Figure 3. Kaplan–Meier Estimates of Relapse-free Survival.（再発なし生存）

ｐｓ

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