末梢関節型脊椎関節炎のためのASAS分類基準
※この基準は、末梢の症状のみで、現在の炎症性腰痛(IBP)がない患者のみ当てはめてよいことになっています。現在のIBPがある場合は軸性脊椎炎の基準に当てはめなければなりません(↑の論文のFigure2)
関節炎、付着部炎、または指(趾)炎 AND
・以下の1項目以上 OR
- 乾癬
- 炎症性腸疾患
- 先行する感染
- HLA-B27
- ぶどう膜炎
・以下の2項目以上が陽性
- 関節炎
- 付着部炎
- 指(趾)炎
- 過去の炎症性腰痛
- SpAの家族歴
ASAS criteria for peripheral SpAに用いる、SpAの臨床所見の定義
Entry criteria
・関節炎・・・医師にて臨床的に診断されたSpAに矛盾しない現在の末梢性関節炎(通常非対称性and/or下肢優位)
・付着部炎・・医師にて臨床的に診断された現在の付着部炎
・指(趾)炎・・医師にて臨床的に診断された現在の指(趾)炎
Additional SpA feature
・過去の炎症性腸疾患・・リウマトロジストの判断による、過去の炎症性腸疾患
・関節炎 ・・・ 医師にて臨床的に診断されたSpAに矛盾しない過去または現在の末梢性関節炎(通常非対称性and/or下肢優位)
・付着部炎・・・過去または現在の付着部の自発的な疼痛または圧痛
・指(趾)炎・・医師にて臨床的に診断された過去または現在の指(趾)炎
・乾癬 ・・・ 医師にて臨床的に診断された過去または現在の乾癬
・家族歴 ・・・SpAの家族歴・・・第一度近親(母、父、姉妹、兄弟、子供)、第二度近親(母方、父方の祖父母、叔母、叔父、姪、甥)に以下のいずれかがある:(1)強直性脊椎炎、(2)乾癬、(3)・急性ぶどう膜炎、(4)反応性関節炎、(5)炎症性腸疾患
・HLA-B27・・・標準的なラボの検査で陽性